ドラマ「金田一少年の事件簿」が2022年4月24日から放送されました。今作で5作目となる人気シリーズで、主演の金田一一(きんだいちはじめ)役のキャストはいずれもジャニーズ事務所所属タレントが担当しています。
そんな「金田一少年の事件簿」は大ヒット漫画が原作ですが、その原作者の樹林伸(きばやし しん)さんのことはご存知でしょうか?
今回は、天樹征丸(あまぎ せいまる)名義で原作クレジットされている樹林伸さんについてご紹介していきます。
プロフィール
樹林 伸(きばやし しん)
職業:漫画原作者、小説家、脚本家
生年月日:1962年7月22日
出身地:東京都
1987年、早稲田大学政治経済学部卒業
同年、講談社に入社
1999年、講談社を退社
原作者として独立
経歴
樹林伸(きばやし しん)さんは、1987年に講談社に入社、編集者として『週刊少年マガジン』編集部で漫画編集に携わります。編集者時代の担当作品には『シュート!』『GTO』などがあります。
当時のマガジン読者の方には、ノストラダムスの大予言やSF、都市伝説などを解明する『MMR マガジンミステリー調査班』の主人公「キバヤシ隊長」のモデルとなった人物といったほうが分かりやすいようです。(MMRのメンバーは実際のマガジン編集者がモデルになっています)
その後、1999年に講談社を退社、原作者として独立します。そして、多数の名義を使い分けて、漫画原作者として数々のヒット作をつくっていきます。
主なペンネーム
- 安童夕馬(あんどう ゆうま)『代表作:サイコメトラーEIJI、クニミツの政 、シバトラ』
- 青樹佑夜(あおき ゆうや)『代表作:GetBackers-奪還屋-』
- 天樹征丸(あまぎ せいまる)『代表作:金田一少年の事件簿、探偵学園Q、リモート』
- 有森丈時(ありもり じょうじ)『代表作:アソボット戦記五九、スノードルフィン』
- 伊賀大晃(いがの ひろあき)『代表作:エリアの騎士、神さまの恋人』
- 龍門諒(りゅうもん りょう)『代表作:BLOODY MONDAY』
- 亜樹直(あぎ ただし)『代表作:サイコドクター、神の雫』
ドラマ化された主な作品
- 金田一少年の事件簿【歴代主演】
初代:堂本剛(1995年-97年)
二代目:松本潤(2001年)
三代目:亀梨和也(2005年)
四代目:山田涼介(2013-14年)
五代目:道枝駿佑(2022年) - サイコメトラーEIJI(1997年と1999年の2度)【主演:松岡昌宏(TOKIO)】
- サイコドクター(2002年10月)【主演:竹野内豊】
- リモート(2002年10月)【主演:深田恭子】
- クニミツの政(2003年7月)【主演:押尾学】
- 探偵学園Q(2007年7月)【主演:神木隆之介】
- シバトラ(2008年7月)【主演:小池徹平】
- ブラッディ・マンデイ(2008年10月)【主演:三浦春馬】
- 神の雫(2009年1月)【主演:亀梨和也(KAT-TUN)】
漫画原作者として
漫画原作者として数々のヒット作をつくり、その多くがテレビドラマ化されるほどのヒットメーカーです。代表作をみても、ミステリーやアクション、スポーツなど幅広いジャンルの原作に携わっています。どれかしらは耳にしたことのあるタイトルであるとともに、時期的に重複して活躍している作品もあります。
なかでも「神の雫」は、ワイン収集の趣味を活かした、ワイン初心者にも分かり易い独自の表現が受け入れられ、日本はもとより、ワインの本場フランスでも人気作となりました。
2018年6月には、「ワインの世界」紹介者としてマツコの知らない世界にも出演しています。2019年には、フランスワインの振興に貢献したことが高く評価され、フランス政府芸術文化勲章シュヴァリエを受章しています。
まとめ
このマンガとあのマンガが同じ原作者? MMRの主人公? なんて初めて知ったときには驚いてしまいますよね。
多数の名義を使い分けヒット作品を量産し続け「金田一少年の事件簿」では、天樹征丸名義で原作クレジットされている樹林伸さん。
2022年、同シリーズが30周年を迎えることを記念し記念企画を実施。同年1月発売の『イブニング』3号より、新シリーズ『金田一少年の事件簿30th』の連載が開始されるなど、まだまだ大活躍中のヒットメーカー樹林伸さんに今後も大注目です。